日本の学校で提供されている「給食」は単に昼食を提供しているだけではない。食を通じて様々なことを学ぶ場であり、中国の学校では学べないことが詰まった「1つの授業」でもあるがゆえに、多くの中国人は日本の学校の「給食」に感銘を受けるのだ。中国メディアの騰訊網は8日、「中国人がたった45分の学校給食に感銘を受ける理由」を伝える記事を掲載した。

 中国では一部で食堂が設置されている学校があるが、食堂で提供される食事をめぐって近年は様々な問題が起きている。記事は、中国人は学校の食堂の話題になると、言いたいことがたくさんあると強調し、栄養のことが全く考慮されていないメニューの問題や、期限切れ食材の使用など、「問題が山積している」と強調し、それだけに中国人の保護者は「日本の給食から啓発を受けて欲しいと願っているものだ」と伝えている。

 続けて、日本では「給食が授業の一環」になっていて、たった45分のなかにたくさんの教えが詰まっていると称賛した。給食という「45分間の授業」は、午前の授業終業とともに始まる。子どもたちはまず手を洗い、専用の割ぽう着、帽子、マスクという「小さなコックさんのよう」な本格的な格好に着替えて、基本的に子どもたちだけで準備を進めると感心している。教室を片付けるのも、クラス分の給食を取りに行くのも、配膳も片付けも、全て子どもたちが行うと伝えた。中国では子どもを溺愛し、日常生活のあらゆることを何でもしてあげる大人が多いだけに、日本では子どもたちだけで給食の準備をするというのが驚きなのだろう。

 また、給食の時間における先生の仕事は「食事をするにあたり、食事を作ってくれた人、食材の生産者、給食係への感謝を教えること」だと紹介。日本では、学校によって子どもたちが自分で育てた野菜を給食に使うことがあるが、記事は「給食の前に、誰が作った野菜がどこに使われ、どんな栄養があるかを簡単に説明し、感謝してからいただく」と説明した。残ったおかずはじゃんけんで再配分し、「食べ物が無駄にならないようにしている」と称賛した。

 食後にも、食器を片付けて、牛乳パックをリサイクルに出し、歯を磨くという一連の作業が待っている。日本では日常のルーティンになっているが、子どもたちは45分の間に実にたくさんのことを学んでいると言えるだろう。中国の学校も、日本の給食から「食事も教育の一環」という考え方を学ベるはずだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)