日本ではかつて、「赤信号、みんなで渡れば怖くない」という言葉が流行したが、中国ではこれと同様のことが「中国式道路横断」と呼ばれている。中国式道路横断は、今でも日常的に見かける光景であり、赤信号どころか、信号のない場所でも車が来なければ続々と人が道路を横断していくのが中国の現状だ。

 日本では信号を無視して道路を横断する人はほとんどいないが、中国人からすれば「信号が青になるまで待っていられる日本人」が不思議でたまらないようだ。中国メディアの捜狐はこのほど、日本人が信号無視をしない理由について考察する記事を掲載した。

 誰か1人が赤信号を無視して道路を横断すると、それを見ていた人びとが「いっせいに後に続く」というのが「中国式道路横断」の最たる例とされる。「中国式道路横断」については、中国社会の現状や中国人の考え方を示す事例として扱われることも多い。

 記事は、先進国では「中国式道路横断」はほとんど見られないと指摘し、日本では人通りの多い道路でも信号無視して横断する人はほとんどおらず、誰もが交通ルールをきちんと守っていると驚きを示した。この理由について、日本は「礼儀の国」であり、「日本人は幼いころからしっかりと教育されているため」ではないかと考察しているが、確かに中国では大人が率先して信号無視をしているのだから、子どもも真似するに決まっている。

 中国で「中国式道路横断」がなくならないのは、中国人の考え方と関係があるのではないだろうか。もともと中国人は「ルールは守るものというより、抜け道を探すもの」と考えがちなうえ、「損をする」、「割りを食う」、「人が得しているのを指を咥えて見ているのを嫌う」傾向がある。誰かがルールを守らずに道路を渡ると、信号待ちをすることが「損している」ように思えてきて、「他人がもう道路を渡ったのに、自分だけが赤信号で待っているのは損だ」という考え方となり、「中国式道路横断」を生み出しているように見える。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)