中国のポータルサイト・百度に5日、日本が将来も先進国でいられるかを大きく左右する4つの支柱産業について紹介し、その見通しについて考察する記事が掲載された。

 記事は、日本の産業はかつて米国をも上回る勢いを持っていたものの、近年では大きな強みを持つ分野がどんどん減ってきていると紹介。その中で日本が先進国を保つ上で大きな役割を担っている産業分野を挙げている。

 まず1つめは、自動車工業だ。自動車は日本の工業の誇りであるとともに屋台骨であり、日本の経済を支えているとする一方で、現在世界的に化石燃料から新エネルギー自動車へのシフトが始まりつつある中で、日本の自動車業界の形成は楽観的なものではないと指摘。米国や中国が新エネルギー車やこれに付帯する自動運転、インターネット技術、人工知能といった分野でしのぎを削る中で日本は立ち遅れており、新エネルギー車のソフト面において米中に到底太刀打ちできなくなっていると伝えた。

 2つめは、アニメ、ゲーム産業を挙げている。これらの産業はGDPに占める割合こそ高くないものの、世界的な「日本ファン」を作る上で非常に大きな貢献を果たしており、日本製品の販売にも影響を及ぼしていると説明。一方で、中国をはじめとする各国の台頭や市場の飽和などもあって産業に陰りが見え始めているとした。
 
 3つめは、電気、電子製品産業だ。パナソニック、東芝、日立、シャープ、NECといった名だたるブランドが世界を席巻してきた日本のエンドユーザー向け家電製品は徐々に姿を消し、現在は部品や材料の供給に力を入れており、なおも高い実力と影響力を備えているものの、中国や韓国などの新興企業が確実に台頭し始めており、日本企業の市場シェアがどんどん小さくなっていると主張した。
 
 そして、4つめは、ロボットを含む精密機器工業である。ハイエンドな工作機械、工業用ロボットは現在日本が誇る最強の産業分野の一つであり、中国をはじめとする新興国がこの牙城を崩すことは現時点は非常に難しいと指摘。「10年後にどうなっているか、また考えよう」とした。

 記事はその上で「この4大産業の成否が日本の未来を決定する。人口が減り、少子高齢化が進む日本がもしこれらの分野で敗れるようであれば、先進国の隊列から脱落するのは必然だろう」と結んでいる。
(編集担当:今関忠馬)
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