中国は一人っ子政策が長らく続いたためか、子どもを甘やかす風潮が強く、子どもに代わって大人が何でもしてあげる傾向がある。常に子どもを監視して、何かトラブルがあると急降下して代わりに解決する、「ヘリコプターペアレント」になってしまっている。日本はこの点、中国とはかなり違うようだ。中国メディアの科学網は2日、「日本では子どものけんかに大人が干渉しない」と伝える記事を掲載した。

 子どものトラブルに、何でも親が出てくる中国では、「けんかに干渉しない」というのは考えられないことだろう。中国では子どものトラブルに干渉しないだけで「ネグレクト」を疑う人さえいるかもしれない。中国では「何でもしてあげて、何でも干渉してこそ愛情だ」と考える人が多いためだ。事実、中国では就職の世話から結婚の世話、さらには不動産の購入まで、子どもの世話をする親は非常に多い。

 記事は、日本では子どものトラブルに親が干渉しないかわりに、「見守る」という考え方があると紹介した。これには「見る」と「守る」の両方の意味があり、問題が起こった時に子どもがどう対応するかを観察し、それに応じて導く教育方法だと紹介し、「経験を通して自分で学ぶ能力を身につけさせる」良い方法だと感心している。

 記事は、日米の幼児教育者のグループが行ったある研究を紹介している。「見守る」方針の教育者を観察し、子どもたちの間でけんかが始まったとき、「なぜ干渉しないのか」、「どのように干渉しないのか」を研究したという。記事は、「見守る」ことに決めていても、止めに入りたくなるのが人の常だが、そこをあえて我慢し、「子どもたちに自分で学ぶチャンスを与える」と考えていると紹介した。

 さらに、子どものけんかに干渉せず「見守る」には、3つのポイントがあるという。危険がある場合はもちろん介入するが「干渉は最小限にとどめる」こと、「子どもたち自身に問題を解決させる」こと、「大人の助けがなくても解決できると分かったら、その場を離れる」ことの3つだと紹介した。

 子どもの教育はバランスが難しく、どこの国でも頭を悩ませる問題になっている。記事は日本の「見守る」方法は、「性善説に基づいている」と分析しているが、ヘリコプターペアレントになりがちな中国の親は、まずは「子どもの力を信じる」ことから始めてみたらどうだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)