農林水産省によると、2019年の日本の食料自給率は、カロリーベースで38%だった。中国の食糧自給率は日本よりずっと高いが、世界の食料安全保障指数ランキングでは日本のほうが上位に入るという。中国メディアの百家号はこのほど、食料自給率の低い日本の「食料安全保障指数ランキング」が高い理由について考察する記事を掲載した。

 世界の食料安全保障指数ランキングは、英エコノミスト誌が毎年発表しているもので、「所得に対する値頃感」、「入手しやすさ」、「品質・安全性」、「資源及び強靭性」の4つの項目から食料の安全状況について評価したものだ。2020年のランキングで日本は9位となったが、中国はトップ10入りしていない。

 食料自給率がわずか38%の日本がなぜ中国より上位なのだろうか。記事によると、土地の少ない日本は国内のほかに海外にも多くの農地を確保しているという。その大きさは1200万ヘクタールに及び、これが日本の食生活を支えていると紹介した。

 このほか、日本は中国に対して農業や漁業分野に多くの投資をしており、ブラジルやアンゴラでは土地を借り受けて農産物を生産していて、共同経営や買収などの形で食料の確保に努力を傾けていると伝えた。それで、国内の食料自給率は低くても食糧安全保障指数ランキングでは上位に入ったのではないかと説明している。

 最後に記事は、中国の食糧自給率は高いとはいえ、その構造はいびつで大豆はかなりの部分を輸入に依存していると指摘し、中国も日本に倣って海外に農地を確保したほうが良いのではないかと提案した。中国でも反食品浪費法を制定するなどの対策を始めており、食料に対する危機意識が高くなっているようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)