日本には、生活をより豊かにしてくれる、利用者の立場に立った設計があふれている。中国メディアの澎湃新聞はこのほど「日本の住宅は、実用性、安全性ともに設計が優れている」と紹介する記事を掲載し、「日本の住宅設計を知ると、中国の住宅は欠陥住宅に見えてしまう」と伝えている。

 記事はまず、日本の住宅に見られる「実用的な設計」について、いくつかの例を紹介している。まずは「洗面所の位置」で、中国の住宅は一般に家の中心にあるが、日本は玄関から近い場所にあると比較した。そのため、日本では家に帰ってきたらまず洗面所で手を洗い、着替えて、きれいな状態になってから部屋に入ることができ、衛生的だと称賛した。新型コロナ感染拡大で、日本の住宅の合理性がよりはっきりしたと感心している。
 
 次は「キッチンの場所」だが、やはり日本では玄関近くにあるので、買ってきた食材をすぐに収納することができる。中国では普通、玄関を開けるといきなりリビングで、客をもてなすには便利だが「生活動線を無視している」と指摘した。

 では、日本の住宅はどんなところが「安全」なのだろうか。記事は、災害の多い日本では住宅の安全対策が徹底していて、「マンションのベランダ部分が共用で、いざという時は避難経路になる」と伝えている。そのため、ベランダには荷物を置かないようにしているが、中国はベランダに洗濯機などを置いている家が多く、「安全性も生活動線も無視している」と苦言を呈している。

 居心地がよく、安全対策も徹底している日本の住宅は、住む人のことをよく考えて設計していると言えるだろう。その点、中国の住宅は作り手重視だ。また記事によると風水を考慮した結果不合理な設計になってしまうケースや、昔の生活習慣の名残りが不便さをもたらしていることもあると伝えている。理由はいずれにせよ、住みやすい住宅設計には、日本の住宅が参考になりそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)