平安京は唐の都「長安」を模して作られたと言われる。京都には中国人にも人気の観光地となっているが、これは唐の時代の面影が残っていることが人気の理由のようだ。

 残念ながら現代の中国には唐の文化はほとんど残っていないという。また、韓国にも同様に、中国では失われてしまった明の文化の名残りがあるそうで、中国では「唐は日本に、明は韓国に、中華民国は台湾にある」と言われているという。中国メディアの網易はこのほど、「中国文化の真髄を受け継いだのは、日本と韓国だ」と伝える記事を掲載した。

 記事はまず、日本が唐から何を学んだかを紹介している。「唐のものはどれも良い」と高く評価していた日本人は、唐から「全面的に学び」、服飾、政治、都市計画、琴棋書画、宗教、科学などありとあらゆるものを学んだと伝えた。今でも当時の文化が色濃く残っているのは、それだけ日本人が徹底的に学んだということだろう。

 韓国も同様に、明の時代の中国から、文化や宗教、建築、政治など多くを学んだと主張。中国人にとっては、隣国の日本や韓国で、当時の中国文化がそれだけ高く評価され、今でも大切にされているのは誇らしいに違いない。

 しかし、中国人としては「なぜ中国には繁栄した時代の文化が残っていないのか」と残念な気持ちになるようだ。記事は自虐的に、日本には唐文化が、韓国には明の文化が、「中国にはお金がある」と、文化の保存より金儲けに走ってきた中国を皮肉った。文化はお金で買えるものではなく、自信を取り戻すためにも「お金をわきに置き、静かな心で自分が誇れるものを積み重ねていこう」と呼び掛けている。

 何千年もの歴史がありながら、自国の古い文化を見るのに海外に行かなければならない、というのは残念な話だ。失われたものは戻ってこないが、これを教訓に文化の大切さを見直すことはできるはずだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)