2010年に国内総生産(GDP)で日本を超えた中国は、その後もさらなる経済成長を続けており、今では日中のGDPの差は3倍弱にまで広がった。このため、中国では「日本はもはや衰退した」との論調もよく聞かれるが、中国の動画サイト西瓜視頻はこのほど、日本衰退説を否定する動画を配信した。

 配信者の中国人男性によると、日本衰退説は「完全に間違っている」とし、それは「日本の経済力」を見れば分かるという。まず、1人あたりGDPではまだ中国は日本に遠く及ばず、日本のGDPはこの30年はほとんど成長していないとはいえ、今でも世界トップクラスの水準にあると指摘した。

 さらに、日本の恐ろしいところは別にあると伝えた。日本の2019年末における対外資産残高は1000兆円を超えており、日本のGDPの約2倍の水準にあるため、「日本は海外にもう1つの日本を持っている」と言えると強調。対外資産残高から対外負債残高を引いた「対外純資産残高」は約364兆円に達し、は世界一の規模だと指摘した。

 また、日本は稼いだお金を研究開発にもしっかりと回しており、特に、新たな材料分野の研究開発を進めているところが恐ろしいという。このため、完成品では日本企業の姿を見なくなったものの、材料や部品で圧倒的な強さを誇っている分野は多く、その意味では「世界中の首根っこをつかんでいる」と言えるほどだと伝えた。日本はバブル崩壊後にこのような産業転換を遂げてきたと驚きをもって伝えている。

 最近の中国では、日本が米国と一緒になって「中国叩き」をしているとして、多くの中国人が日本に注目するようになっているというが、「すでに衰退した日本に何ができるのか」と日本を甘く見る人は少なくないという。しかし配信者は、客観的に日本を分析すると「巨大な力を隠している」ことがわかると主張し、日本を甘く見ていては大変なことになると強い警戒感を示している。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)