中国には3億人以上の農業従事者がいるとされており、正真正銘の農業大国と言えるが、「農作物のブランド化」という点ではまだまだ遅れている。中国メディアの百家号はこのほど、日本の農作物ブランド化について紹介する記事を掲載し、日本から学べることが数多くあることを強調している。

 記事は、日本における農産物のブランド化にはいくつかの特徴があると分析した。その1つが「一村一品運動」だ。1979年に大分県で始まったこの運動により、各市町村がそれぞれ1つの特産品を育てることで付加価値を高めるよう意識しているので、増収につながったと伝えた。このほか、「本場の本物」という認証制度や、「地産地消」の推進もブランド化の推進に役立ったとしている。

 別の点として「厳格な品質コントロールによる規格化」を挙げた。農作物の生産から収穫、加工、包装、販売まで厳格な基準があり、大きさや形などにも明確な規格があると紹介している。例えば、ネギを例にすると長さや太さ、色が規定された基準に達していることが求められるという。

 さらに、「高品質路線」も関係しているという。例えば、松坂牛というブランドの場合、その飼育の過程において大麦や豆かすを食べさせ、食欲増進のためにビールを飲ませることや、肉質を軟らかくするためにマッサージをすること、音楽を聞かせたり日光浴をさせるなど、細やかな飼育をすることで高品質の肉を作っていると紹介した。

 中国は、農業人口は多いものの小規模農家がほとんどであり、その収入は低く都市部との格差が深刻になっている。農家の収入増は中国にとって重要な課題の1つであり、この点で日本の農作物ブランド化は大いに参考になっているようだが、中国の場合はブランド化の前に、まずは品質と安全性の確保が急務ではないだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)