ETCは、今や高速道路を利用する際の必需品とも言えるまでになり、その利用率は9割以上になったと言われる。中国でも近年はETCの普及に力を入れているが、ETCの分野では日本と比べて10年は遅れているという見方もあるようだ。中国メディアの快資訊はこのほど、日中のETCについて比較した動画を配信した。

 動画によると、ETCの始まりは日中ともほぼ同じ時期だという。日本では1997年に試験的な運用が始まっているが、中国も同じころに北京市や広東省で始まっていると伝えた。

 しかし、その後の発展は日本の方が速かったそうだ。日本では1999年にはETCの通信規格が統一されているが、中国は2011年になってようやく明確な規格が定められたという。それで動画では、技術的な面での差はないものの、統一した規格の面で日本と大きな差ができたと指摘している。

 また、こうした規格の問題なのか、あるいは通信が遅いからかは不明だが、中国のETCは料金所を通過するのにほぼ一時停止しなければならないほど時間がかかるケースが多いようで、それによって通過待ちの車で長蛇の列ができることが珍しくないという。日本の場合は「徐行」程度まで速度を落とせば十分、通信が間に合うので車の流れはスムーズだ。

 このほか、中国ではETC1枚に対して車1台しか有効ではないため、複数台の車を所有しているとETCカードも複数枚必要になるが、日本ではカード1枚あれば複数の車で使用できる便利さがあると伝えた。さらにETC使用時の割引率も日本の方が高いと指摘し、ETCというサービスそのものの利便性やユーザー体験などで、中国は日本に大きく遅れをとっているのが現状だと論じた。

 動画では言及していないが、中国でETCの普及が遅れたのはクレジットカードがあまり普及していなかったことも大きな要因だろう。最近の中国政府によるETC普及のための政策で、銀行もキャンペーンに力を入れクレジットカードが普及しつつある。これまでモバイル決済一色だった中国だが、ETCをきっかけに支払方法に変化が生じるかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)