中国のポータルサイト・騰訊網に18日、「日本は明らかに先進国であるにもかかわらず、どうしてモバイル決済の普及が遅れたのか」とする記事が掲載された。

 日本でも近ごろはかなりの店舗でキャッシュレス決済が普及し、現金を持ち歩かなくても多くの場所で買い物ができるようになった。しかし、その普及度は中国から見ればなおも低く、キャッシュレス決済に対応している店でも現金でのやり取りが主流になっているケースは少なくない。

 記事はまず、日本に根差しているクレジットカード決済体系がモバイル決済の普及に影響を及ぼす要因の一つになっていると紹介。日本は欧米諸国同様、早い時期からクレジットカードが普及し、成熟した体系が構築されてきたため、この体系を崩して新たにモバイル決済に置き換えることは現実的にかなり難しく、クレジットカードを使い慣れた日本人も簡単にはモバイル決済に移行しようとはしないと伝えた。

 次に、プライバシー保護意識の高さを挙げている。情報化、IT化が急速に進み、モバイル決済が普及する中で、顧客の個人データを収集してマーケティングなどに利用することが増えたとした上で、日本人は個人情報やプライバシーを非常に重んじ、他人に「自分が何を食べ、何をし、どんなものを好むか」という情報を知られることに抵抗を持つ傾向があるため、モバイル決済の利用に二の足を踏みがちであると紹介した。

 さらに、際限なくお金を使ってしまうリスクへの警戒についても言及。現金であれば手元のお金がどんどん目に見えて減っていくことで使いすぎを防ぐことができるものの、便利である上「実物」のお金がないモバイル決済では、一度使ってしまうと使い過ぎていてもなかなかやめられなくなってしまうリスクがあると多くの日本人が認識していると伝えた。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)