米国との緊張関係が続く中国では、日本の姿勢に不満を感じているようだ。2021年3月には日米の外務・防衛閣僚協議「2プラス2」が行われたが、中国はこれに猛反発を示した。中国メディアの百家号は4日、日本について「親米と親中を繰り返している」と批判する記事を掲載した。

 記事はまず、日本は少し前まで中国と一定の関係を築いていたのに、最近は手のひらを返して米国と極めて親密だと批判。中国としては、日本は親米か親中のどちらかを選ぶべきだと言いたいのだろう。勝手な言い草ではあるが、「日本は一体何がしたいのか」と不満を吐露した。

 続けて、日本はなぜ「米国と中国との間を行ったり来たりしている」のだろうかと問いかけつつ、「日本とはもともとそういう国だ」と主張。隋や唐から学んだかと思うと、西洋から学んで脱亜入欧を目指すというように、国の発展のために積極的に強い国から学んできたと伝えた。

 近年においてはどうだろうか。記事は、日本は「世界の大国になる」という野望を持っていた国だとし、過去には中国大陸を手に入れようとして失敗し、その後は「米国という大国に寄生」することで経済発展には成功したものの、プラザ合意によりそれ以上の発展は阻止されたと説明。「大国に寄生するというのはこういうことだ」と日本の選択の失敗を主張した。にもかかわらず、いまだに「大国の足にしがみついている」日本を批判しつつ、対照的にEU入りで地域に溶け込んだドイツを称賛。東アジアに溶け込み「自分の足で一歩ずつ前進する」べきだと主張した。

 米中関係が悪化しているうえ、人権問題などで圧力をかけられている中国はどうしても、日本を米国から引き離して自分の側に付かせたいようだ。記事はどちらにも良い顔をしていたら「押しつぶされて粉々になる」、日本の将来のためにも「ドイツのような正しい決断をして欲しい」と脅しとも取れるような強い論調で勧めているが、それだけ中国が追い詰められているということなのだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)