中国には日本のお盆に似た「清明節(せいめいせつ)」という祝日がある。2021年は4月4日が清明節で祝日だった。清明節は「家族そろって先祖の墓参りをし、墓を清掃する」日だが、日本人にはなじみがないと言えるだろう。香港メディアの鳳凰網は3日、「ほとんどの日本人が清明節を知らないのは不可解だ」と主張する記事を掲載した。

 記事はまず、中国でこれだけ大切にされている行事が、日本にほぼ存在しないのは不可解だと不満げに伝えた。日本には多くの中国文化が伝わり、中国以上に大切に保存されている場合さえあるからだろう。

 ではなぜ清明節が日本に存在しないのだろうか。記事は、「調べたが、よく分からなかった」と伝えている。清明とはもともと24節句の1つであり、これは日本にも伝わったものの、清明にまつわる墓参りの習慣までは定着しなかったのだろう。また、日本ではお盆という習慣があり、こちらがあったがゆえに清明節で墓参りをする習慣を導入する必要がなかったのかもしれない。

 しかし記事は、沖縄には清明節が伝わり、定着したと紹介。今でも「シーミー」という名でこの風習が残っているようだ。先祖の供養のために集まるのは中国と同じだが、沖縄では墓参りの後、墓を前に皆で食事をするのが習慣になっている。

 清明節が祝われる「清明」は、日本では二十四節気のひとつとして知っている人の方が多いだろう。草木などすべてのものが生き生きとしてくる日とされている。日本には清明節の習慣はないが、この時期は絶好の花見日和とされている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)