中国の建築物の寿命は日本と比べるとかなり短いと言われる。政府当局者からは推定で25年から30年だという意見も出ているほどだが、中国メディアの網易はこのほど、日本の建築物の寿命が長い理由について紹介する記事を掲載した。

 記事は、1990年代に建築された中国のマンションが2014年に崩壊した写真を紹介。1960年代に建設されたという「築60年」以上の日本のビルの写真と比較し、日本のビルの方が古いにもかかわらず、外観は新築のようにきれいであり、「日本のビルのほうが新しく見える」と指摘した。

 なぜ日本の建築物は「古くても、新しく見えて」、そのうえ頑丈なのだろうか。記事は、「普段からメンテナンスをきちんと行っていること」に加えて、建築物にも「匠の精神」が発揮されているからだと分析。また、日本政府も「200年住宅」という概念を打ち出し、寿命の長い住宅の建築を推奨していると伝えた。

 このほか、施工時の違いもあると記事は指摘。配管や配線は専門の会社が担当し、規格化されていて厳格な検査があるため、高品質が保たれると説明した。さらに、施工する作業員も真面目でプロ意識を持って仕事をしていると称賛している。

 そのため、中国では一般的な「漏水保証」が日本にはないと紹介。これは、住宅購入から一定の期間内に漏水が発生した場合、無償で修理するという保証だが、中国では新築でも漏水する可能性が高いのでこのような保証が必要になる。しかし、日本ではこれは「漏水」ではなく「施工不良」と呼ぶと説明、日中の違いを強調している。

 中国の住宅価格は非常に高いにも関わらず寿命が30年ほどだとすれば、ローンの返済が終わるころに住宅の寿命が尽きてしまうことを意味しており、これでは全く割に合わない。高品質の日本の住宅は、安心して長く住むことができると言えそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)