中国の人権問題を巡り、欧米諸国は足並みをそろえて中国を批判し、制裁を行っている。中国も伝統的な友好国からの支持を得ようと躍起になっているが、特に近隣国の動向は非常に気になるようだ。中国メディアの網易はこのほど、韓国の中国に対する姿勢を評価する記事を掲載した。

 記事は、米国と日本、韓国の3カ国はそれぞれの関係に「温度差がある」と指摘。日韓関係は近年悪化しており、米国は日本の示す姿勢に満足しているが、韓国に対しては不満があるとしている。

 米国からすると、日本も韓国も同じ「弟分」のような存在だが、「弟分同士」の関係の悪さは、「兄貴分」の米国であっても調整が難しいという。これには、過去の歴史問題に加えて半導体材料を巡る輸出管理強化問題もあるが、米国は長期にわたって日本が韓国に対して「好き放題」することを許しており、戦時作戦統制権の移管をエサに、韓国に妥協を迫っていると主張した。

 こうした状況のため、韓国としては不満があり、加えて中国との経済的な結びつきが強いこともあって、米国の仲間に入ろうとはしていないと分析。今のところ韓国は、米国と中国のどちらの側にも付いていないと論じた。米国としては日韓関係を改善させ、韓国を自分の側に引き込みたいところだが、日韓関係の改善は容易ではなく、韓国を取り込むのは難しいだろうと主張した。

 最後に記事は、「協力と互恵関係こそが現在の潮流であり、冷戦とゼロサムゲーム的な思考で小さなグループを作ることは、地域の平和と安定を破壊するだけで必ず失敗する」と米国をけん制。この点で韓国のどちらの側にも立たない中立的な立場は、多くの国の心の声を代表しており、今後さらに多くの国が韓国のようになるだろうと結んだ。中国からすると、日本と違って明確に米国支持を示していないだけで韓国の姿勢は評価に値するということのようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)