日本では西遊記に登場する三蔵法師として知られる「玄奘(げんじょう)」。唐の時代に生きた実在の人物であり、インドから仏教の経典を持ち帰った人物として日本でも広く知られている人物だ。

 中国メディアの百家号は1日、玄奘の遺骨は「日本人によって偶然に発見された」と紹介する記事を掲載した。玄奘の遺骨は長い間、行方不明になっていたのだが、偶然にも旧日本軍が発見したというエピソードが残っている。

 玄奘の遺骨は一度、長安で納められたものの、後に行方不明になったようだ。その墓が発見されたのは第二次世界大戦中の1942年で、当時南京を占領していた旧日本軍が、土木作業中に玄奘の遺骨が入った石棺を偶然発見したという。

 日本は発見の翌年に、遺骨を当時の南京政府に還付したが、記事は「日本は当初、還付の意思がなかったようだ」と主張。中国メディアが遺骨発見を報道して広く中国人民に知られたため、南京政府は人民をなだめるため日本側と還付の交渉を行ったとしている。日本は還付を渋ったものの戦局の悪化でやむなく妥協し、一部を日本に「分骨」することで落ち着いたと伝えた。

 この「分骨」について記事は、「貴重な文物を破壊しただけでなく、三蔵法師を日本のものにしようとした」と批判しているが、玄奘の遺骨は現在、中国国内のほか、日本では埼玉の慈恩寺と奈良の薬師寺に分骨されており、台湾とインドにも分骨されているという。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)