日本と中国は海で隔てられてはいるものの、隣国同士として2000年以上にわたって交流を続けてきた歴史がある。近代では戦争もあったとはいえ、それ以前は目立った争いは少なく、遣隋使や遣唐使のように親しく交流していた時代さえある。

 中国の歴代王朝を振り返ると周辺国との争いが絶えなかったと言えるが、各王朝が日本への侵攻にあまり興味を示さなかったのはなぜだろうか。中国メディアの百家号はこのほど、中国の歴代王朝が、日本をほとんど攻撃しなかった理由について分析する記事を掲載した。

 記事はまず、東アジアでは「古来より中国が最強だった」と主張し、中国の歴代王朝は実力をもって領土拡張に動いていたと主張する一方、積極的に日本を侵攻しようとしたのは元くらいだったと指摘し、これは一体なぜなのかと問いかけた。

 日本を攻撃目標としなかったのには2つの理由があると記事は分析。まずは日本がそれほど「脅威ではなかった」からだ。王朝によって多少の違いはあったが、それでも各王朝にとっては陸続きの国や北方の遊牧民族こそが直接的な脅威であったと指摘、日本は海の向こうにあるうえ強い海軍があったわけでもなく、脅威を感じなかったのだろうとしている。また、各王朝と日本の関係は特に親しかったわけではないが、特に険悪でもなかったとした。

 2つ目は、「歴代の中国王朝の性格」だという。古代の中国王朝には、戦いで得るものと失うものを天秤にかける理性があったと主張。「海という自然の要塞」に囲まれている日本を攻めるのは骨が折れ、日本を攻撃するなら朝鮮半島を通らなければならない。そうなると戦線が長くなるので不利になると指摘し、失うものが多い割に、資源が少ない日本から得られるものはわずかで、割に合わないと判断したと分析している。これはまた、中国大陸は資源が豊富でゆとりがあったという要因もあったはずと付け加えている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)