パソコンの心臓部ともいえるCPUだが、この製造に際して日本の食品企業の技術が欠かせず、肝心かなめの所をおさえていることはあまり知られていない。中国メディアの百家号はこのほど、この食品企業について紹介する記事を掲載した。

 記事が紹介したのは「味の素株式会社」だ。CPUの製造には高性能な絶縁材が必要だが、味の素はアミノ酸に関するノウハウを応用した絶縁性をもつエポキシ樹脂に注目して研究をした結果、極薄のフィルム状の絶縁材を開発したと伝えた。

 そして、この高性能な絶縁材は、現在ほぼ100%のシェアを占めていると指摘。世界的に有名な半導体メーカーも、味の素の絶縁材がなければ製造できない状態で、完全に味の素に依存しているそうだ。

 続けて記事は、日本には他にも同様の「隠れたチャンピオン」企業が多く存在すると紹介。世界的なサプライチェーンにおいて、重要な材料や部品の多くを日本メーカーが握っていると指摘した。しかし、味の素はあくまで食品企業であり本業に力を入れているので、実は味の素が世界のCPU製造の鍵を握っていることはあまり知られていないと伝えている。

 それで、匠の精神や技術の蓄積をあまりおおっぴらにしない日本企業は、目立ちたがる企業が多い商業界において特異な存在だと分析。目立たないながらも、産業の急所をおさえているのはさすがだと高く評価した。これは、何かにつけて自己アピールして自画自賛する傾向のある中国メーカーとは、まさに天と地の差があると言えるのではないだろか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)