中国メディア・虎嗅は1日、新型コロナウイルスのワクチン開発から日本が脱落した理由について考察する記事を掲載した。

 記事は、ワクチン開発で扱わなければならないのが、コントロールの最も難しい細菌やウイルスであり、ワクチン開発を特に短期間で成功できるかどうかは運による部分があると紹介。WHOのデータによれば現在世界で開発中のワクチン数は200を超える一方で、臨床評価段階まで進んだものは十数個、そして、最終的に実用化まで漕ぎつけたものは指で数えられるほどしかないと伝えた。

 その上で、新型コロナワクチン開発において日本は「ウイルスを扱う上での運に恵まれなかった」としたほか、日本の製薬会社が低分子医薬品開発に重点を置いており、バイオ医薬品の開発では西洋の大手製薬会社から実力的に大きく水をあけられていると指摘。ワクチンはバイオ製剤の一種であり、日本の製薬会社は技術的な強みを持っていないのだと解説している。

 また、「日本はそもそも真剣にワクチン開発に取り組むつもりがなかった可能性もある」とし、ワクチン開発が運を味方につける必要がある上、大量の財力、人力を注ぎ込んで開発に失敗すれば会社が大きな痛手を受けるばかりでなく、仮に開発に成功してもウイルスが消えてしまえばワクチンの使い道がなくなるため、開発を進めるリスクが大きいことを紹介した。

 さらに、ワクチン開発はコストだけでなく相応のリスクも負担する必要があり、「事なかれ主義」的傾向が強い日本においては、積極的にワクチンを開発する流れにならないとも伝えている。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)