中国のポータルサイト・百度に22日、新型コロナウイルスのワクチンを自主開発できない日本は「本当に研究開発力が不足しているのか」とする記事が掲載された。

 記事は、厚生労働省が先日米ファイザーと独ビオンテックが共同開発した新型コロナワクチンの国内使用を認可し、感染リスクの高い医療従事者に対する優先接種がスタートしたと紹介。一方で「多くの国が自国でワクチンを開発して使い始めているのに、先進国である日本はどうして自主開発できずに外国のワクチンに頼らなければならないのか」という疑問の声も出ていると伝えた。

 その上で、ワクチンなど重大な伝染病に関連する医薬品の研究開発は一般的に政府主導で行われ、政府が関連分野の民間企業や学術機関に大量の資金を提供して研究開発を推進し、開発性交互に政府が適切な価格で買い取り、備蓄する流れとなるのに対し、日本ではこのような仕組みが現在に至るまで構築されてこなかったため、今回の新型コロナワクチンも自主開発ができなかったのだと解説している。

 そして、日本が国際的なワクチン開発と備蓄の取り組みである感染症流行対策イノベーション連合(CEPI)に参画しているものの、これはあくまで国際的なプラットフォームであり、自国民向けに速やかにかつ直接的にワクチン開発を進めるには、自国企業による研究開発を主導、助成するための機関を設立する必要があると伝えた。

 記事は、先進国である日本が緊急性の高い伝染病ワクチンを開発するための資金、人材といったリソースに事欠いているわけではなく、有効な組織体系を持っておらず、新たな状況に対処するための手段が不足しているからこそワクチン開発が進まないのだと指摘。今後、伝染病の危険性を再認識した日本政府が国内の各種リソースを整合すれば、日本版のワクチンを開発することも決して難しい問題ではないのだとの見方を示している。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)