日本には多くの暗黙のルールがあり、知らずに日本に来る外国人旅行客を驚かせている。そのうちの1つに「エスカレーターの乗り方」がある。中国の動画サイト・西瓜視頻はこのほど、日本に来て初めて知ったルールとして、「日本人のエスカレーターの乗り方」を紹介する動画を配信した。

 この動画は、ある商業施設のエスカレーターを撮影している。配信者の中国人男性は「日本では片側空けがマナーになっている」と紹介している。数分間の撮影中、上りも下りも皆一列にきれいに並んでいるのが印象的だが、日本ではごくありふれた光景だ。
 
 また、「関西は右側に立ち、関東は左側に立つ」とも紹介。地域によって違うことを伝えた。エスカレーターの片側空けは、元々は英国で始まった習慣で、大阪万博の時期に大阪で導入され全国に広がったようだ。大阪では阪急梅田駅で左側を空けるようアナウンスが流れ、右側立ちが習慣になったが、アナウンスのなかった関東では自然と左側立ちになったようである。これは、右側が追い越し車線の車道のルールと同じだ。

 片側空けは、他人に迷惑をかけたくないという日本人らしい気遣いの表れと言えるだろう。中国のエスカレーターでは、家族や友人と夢中でしゃべりながら、並んで立つ人が多い。1人でも真ん中を陣取ってしまい、急いでいる人のことは全く考えないようだ。

 ただ、本来エスカレーターは歩くようには作られていない。段差は階段より高く、慌てて駆け上がったりすると、人や荷物に接触して事故につながる危険もある。できるなら歩かないほうが安全だろう。また、エスカレーターに立つ時はアナウンスの通り、しっかりと手すりにつかまり、荷物をしっかり持ち、黄色い線の内側に立つなど、安全に利用したいものだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)