中国のポータルサイト・百度に18日、「日本が誇る炭素繊維業界の巨頭」として東レを紹介する記事が掲載された。

 記事はまず、「材料は工業の基礎だ。基礎がしっかりしていなければ、半導体や自動車工業、航空宇宙といった建物を支えることは難しい」とした上で、日本は材料科学の分野が非常に発展していると紹介。その例として、炭素繊維分野では東レ、帝人、三菱レーヨンなどの巨頭が並び立ち、世界の炭素繊維技術業界をおおむね占有してるいるのだと伝えた。

 そして、中でも1926年創業で間もなく100周年を迎える東レは世界の炭素繊維市場シェアの30%を持つトップ企業であり、耐熱性、耐腐食性、耐摩擦性などに優れた炭素繊維製品が自動車や飛行機などの高い技術を要する工業分野で大いに活用されているとした。

 一方で、炭素繊維事業で大きな強み持つ東レも数年前に、子会社が製品の品質データを改ざんした事実を把握しておきながら1年以上公表しないというスキャンダルが発覚したと指摘。そこからは、中国企業などの競争相手の急速な台頭に多くの日本企業が焦りを感じているという、近年の日本の製造業が直面している難題が見て取れるのだと評している。

 記事はその上で「ただ、不正行為が発覚したとはいえ、数十年蓄積してきたその技術を軽視してはならない」とし、東レが最近も製品のコストダウンにつながる新たな技術を開発したと紹介。新たな技術は企業の競争力を高め、経営上の圧力を緩和させることから「工業分野においては、やはり技術が『王様』なのである」と結んだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)