「大東亜共栄圏」は第2次世界大戦を背景に、中国や東南アジアを欧米列強の植民地政策から解放し、日本が中心となって共栄共存の秩序を確立することを目指した構想とされるが、中国にはこの大東亜共栄圏について独自の見解があるようだ。中国メディアの網易はこのほど、日本が提唱した大東亜共栄圏における中国の役割について解説する記事を掲載した。
 
 記事はまず、大東亜共栄圏の範囲について紹介。「東アジア、ロシア遠東地域、東南アジア、オセアニア、南アジア、アフガニスタン、アラスカ、カナダ西部、米国西部、中米までで、地球の約半分を占める」と主張した。確かに、当時「大東亜共栄圏における土地処分案」のなかで中米まで範囲を広げる想定もあったようだが、これはあくまで一部の考え方だ。しかし記事は、これが大東亜共栄圏で想定していた範囲だとしている。

 続けて、大東亜共栄圏は「日本と中国を工業の優先発展地域として経済共同体を構築する」構想だったと分析。次いで「東南アジアを農業及び資源採掘を発展させた資源供給地域とし、南太平洋を防衛のための国防ライン」とする壮大な計画だったとしている。そして、そのスローガンは「植民地支配からの開放、相互協力、独立尊重」だったと伝えた。

 また、日本は大東亜共栄圏を段階的に実現しようとしていたと紹介。第1歩が朝鮮半島、第2歩が中国東北地区、第3歩が中国全域、第4歩が東南アジア全域を征服することだったという。そして、日本は戦時中にこれらの段階をほぼ実現しており、次は米国西海岸を征服することだったと主張した。

 最後に、「これは愚か者が夢を語るようなもの」で、結局は失敗に終わったと結んだ。記事は大東亜共栄圏についてかなり誇大に表現しているが、それだけ中国にとっては恐るべき構想に思えたということなのだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)