中国では過去に「手抜き工事」が大きな社会問題になったが、今も「手抜き工事」がなくなったわけではない。事実、中国のネット上には中国の手抜き工事を指摘したり、批判する声が今も数多く存在する。

 日本でも「手抜き工事」は皆無ではないだろうが、中国のように社会問題になることはない。中国の動画サイト・西瓜視頻はこのほど、中国とは異なり日本では「手抜き工事が圧倒的に少ない」と紹介し、その理由について説明する動画を配信した。

 動画は日本で働く中国人が配信したものだ。このたび中国人の視聴者から「日本に手抜き工事は存在するのか」という質問を受けたことがきっかけでこの動画を制作したようだ。まず配信者は、日本では手抜き工事は「ゼロではないが少ない」と説明している。

 続いて、中国では「手抜き工事は大きな利益につながるもの」であり、それが表沙汰にならなければ「儲けもの」として、手抜き工事に踏み切る事業者が多いと指摘。一方、日本の建築業者や施工者がこうした「誘惑」に屈しない理由について、それは行政による厳重な処罰と、社会からの強烈な制裁を恐れているためだと主張した。日本ではビジネスをするにあたって信用が「基盤」となるため、手抜き工事によって信用を失うと取引先をすべて失いかねず、そうなれば「破産に追い込まれる可能性もあると強調した。これは確かに中国人にとっては想像をはるかに超える悲惨な結果と映るだろう。

 また日本では住宅購入後に見つかった欠陥部分については、定められた期間内であれば施工側にそれを修繕する義務があり、またどうしても修繕不可能であれば住宅売買契約を解除さえできると伝え、これらは消費者の立場を考慮した「日本の本当に素晴らしいやり方だ」と絶賛した。

 動画では、「信用」や「消費者を保護する制度の存在」が、日本の施工業者が手抜き工事をしない要因の1つだと伝えているが、13日に福島県沖で発生した大規模な地震でも建物の崩壊や倒壊で人命が失われることはなかった。これはまさに「手抜き工事がなかった」がゆえと言えるのではないだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)