コロナ禍による通信インフラの需要拡大を受けて、半導体の需要も増えている。「産業のコメ」と呼ばれる半導体において、日本は「製造」という点ではかつての勢いを失ったが、「材料」の分野は今も圧倒的な競争力を持っている。中国メディアの百家号は12日、「日本が半導体材料でここまで強くなれた理由」を4つ紹介する記事を掲載した。

 まず記事が挙げたのは「蓄積してきた経験と技術」があるという点だ。日本は半導体分野で非常に強かった過去があると紹介。あまりに強くなり過ぎたためその後に米国から制限を受けたが、すでに経験と技術を蓄積しており、製品から材料へと方向転換しただけだと分析した。

 2つ目は「日本はもともと材料工学が強かったこと」で、1960ー70年代にかけて挙国体制で材料工学の発展に力を入れたと指摘。政府から研究開発に必要な資金の援助もあり、70年代には日本はすでに材料工学の分野で世界トップレベルになっていた。半導体材料はまさに材料工学なので日本の得意分野だったとした。

 3つ目は「匠の精神」で、何をするにも突き詰める日本人の性格のおかげで、他には真似できない非常に純度の高い材料を提供できるようになったと伝えている。最後には「グループ企業の多さ」で、研究を協力し合い、研究開発から市場に出るまでがスムーズだと、グループ企業の強みを指摘している。

 半導体材料は、日本の得意とする分野の1つとなっている。半導体産業の需要増加を追い風に、日本の半導体材料はさらに力を付けていくことだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)