中国のポータルサイト・百度に13日、「日本の環境はどうしてこんなにきれいなのか、本当に現地人のモラルが高いからなのか」とする記事が掲載された。

 記事は、日本を訪れた中国人の多くが日本の環境の美しさに深い印象を覚えるとともに、日本人のモラルの高さを主な要因として考えているとした上で「果たして本当にそうなのだろうか」と疑問を呈した。

 そして、日本でも半世紀ほど前はごみが散乱し、世界を震撼させるような公害事件が頻発するなど決して良好な環境ではなく、その後徐々に環境保護が重視されるようになり、少しずつ環境が改善していったのだと指摘。その中で人のモラルは、あくまで数ある要因の一つに過ぎないのだとしている。

 その上で、一年を通じて雨が多く、風が吹く日も多いためホコリやチリが溜りにくいという気候的な要素、環境汚染を招きやすい採鉱をはじめとする各種産業がすでに日本国内から世界各地へと拠点を移しており、日本国内には付加価値が高く汚染が起こりにくい産業が残ったという経済的な要素などを挙げた。

 さらに、日本政府が環境を破壊する各種行為に対して厳しい罰則を設けていることにも言及。例えば、ごみの不法投棄を行えば、多額の罰金が科される可能性があるのだとした。このほか、社会全体が環境破壊行為に対する監視の目を持っており、そのような行為が非道徳的なものとして認識されている点にも触れるとともに、「それゆえに、社会に縛られることに不満を抱く若者の中に、ごみをポイ捨てすることで自己主張しようとする輩が出てくるのである」と説明した。

 記事は、日本の環境問題を話題にする際に「単に賞賛や羨望で留まっていてはいけない」とし、日本の取り組みから学べる点は積極的に学び、国情を踏まえた上で実践を重ねていく必要性があると結んでいる。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)