中国のポータルサイト・百度に13日、日本で生まれて中国でも「国民食」として定着したインスタントラーメンが、ここ数年で「岐路」を迎えたとする記事が掲載された。

 記事は、「おいしくて便利な食べ物」として中国で多くの人から愛されてきたインスタントラーメンについて、日本の安藤百福氏が発明したものであると紹介。安藤氏は高度経済成長期にさしかかっていた日本人が求めているのは廉価で手早く作れ、保存のきく食べ物であると考え、日本人の好きなラーメンを油で揚げて脱水処理し、お湯で戻すだけで食べられるという「20世紀で最も偉大な発明品の一つ」であるインスタントラーメンの開発に成功したのだと伝えた。

 そして、日本で大人気となった袋ラーメンやカップラーメンは1980年代以降アジア、米国、欧州へと広がり、地球のほぼ全体へと普及していったと説明。特に麺料理をこよなく愛する中国では爆発的な人気となり、「カップ麺とソーセージ」が列車内における定番中の定番の食事として定着したほか、夜通しで作業する労働者や学生にとって最高の軽食になったとし、2013年には中国での年間販売量462億2000万食のピークを迎えたと紹介している。

 一方で、翌年から3年連続で中国のインスタント麺販売量が減少したと指摘。中国人の健康意識が徐々に強まり、油揚げ麺であるインスタント麺に「不健康」というレッテルが張られ始めたことが大きな要因だと伝えた。その上で、中国のインスタント麺業界をリードする康師傅を始めとするメーカーは、健康的で栄養バランスが取れ、なおかつ様々な味を楽しみたいという消費者のニーズにこたえるために製品のモデルチェンジに取り組み始めたとした。

 記事は、2017年以降現在まで中国のインスタント麺販売量は回復傾向にあり「インスタント麺業界が確かに新たな価値を生み出したことの表れだ」と紹介。中国のインスタント食品業界は健康、安全という新たな発展トレンドの時代に入ったと伝えた。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)