中国のポータルサイト・百度に11日、日本では胃がんの発症率が高い一方で、その生存率も世界的に見て非常に高く、中国の倍以上に達している理由について紹介する記事を掲載した。

 記事は、罹患すれば命を落としかねない重大な疾患である胃がんの患者が中国で増えており、毎年およそ40万人が新たに胃がんに罹っていると紹介。この数字は全世界の新規胃がん患者の30%を占めると伝えた。

 そして、日本の胃がん罹患率も非常に高く、中国の1.3倍にまで上るとする一方で、日本の胃がんの5年生存率は70%以上という驚異的な高さを誇り、中国の35%と比べても大いに驚くべき数字であると指摘。日本で見つかる胃がん患者のおよそ7割が早期のがんで、内視鏡によって切除し治癒させることができるため、生存率も高いのだとした。

 その上で、日本で見つかる胃がん患者の大部分が早期のがんである理由を2つ挙げている。まず1つめの理由として、1994年にWHOが発がん物質として認定したピロリ菌の除去治療について、2013年より保険適用が認められ、ピロリ菌検査と治療を受ける人が増えたことを紹介。ピロリ菌感染は中国でも非常に多くみられる一方で、世間におけるピロリ菌に対する認知は進んでおらず、自ら検査や治療を受ける人が少ないと伝えている。

 2つめの理由に挙げたのは、胃カメラの普及だ。胃カメラは早期の胃がんを発見する主要な検査方法であり、日本では非常に重要視されていると紹介。40歳に達した市民は毎年胸部レントゲンまたは胃カメラによる胃がん検診を受けることになっており、小さな診療所であっても胃カメラの設備を持っているケースが少なくないのだとした。

 一方、中国ではカメラ挿入時の痛みを恐れて胃カメラを敬遠する人が非常に多く、早期に胃がんを発見するタイミングを逸してしまっていると指摘。症状が出始めてようやく病院に行くものの、その時にはすでに中期または末期に到達してしまっているのだと伝えた。

 記事は最後に、日本の胃がん生存率が高い理由は主に充実した検査による早期発見の体制が整っていることにあるとした上で、自分の胃をがんの脅威から守るためには定期的に胃カメラの検査を受け、そこで見つかった早期のがんを積極的に治療することがベストだと結んでいる。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)