中国のポータルサイト・百度に10日、従業員500人足らずで一般的な知名度は低いながらも、ある技術に特化して世界をリードしている「日本の隠れたチャンピオン企業」として、光学ガラスメーカーの株式会社オハラを紹介する記事が掲載された。

 記事は、神奈川県相模原市にある同社について、従業員数が466人と小規模ながらも日本の光学ガラス市場シェアのおよそ35%を獲得しているほか、世界市場においてもドイツのショット、米国のコーニングといった大手企業と肩を並べる、世界をリードする光学ガラスメーカーであると紹介した。

 そして、同社の先進的な技術によって開発された製品はキヤノン、国立天文台、ニコン、パナソニック、富士フイルム、三菱電機などの日本の企業、機関に愛用されており、その応用範囲もカメラ、胃カメラ、飛行機、天体望遠鏡など多岐にわたると説明。大衆的なブランド知名度ではキヤノンやニコン、パナソニックにはかなわないものの、日本が誇るもう一つの「隠れたチャンピオン企業」なのだと評している。

 その上で、1935年から始まる同社の歴史をたどることにより、同社がこれまでに光学ガラス、電子デバイス用ガラス材料分野に専念して技術の深掘りを続け、数多くの先進的な製品を生み出すことに成功してきたことが見て取れると指摘。「ある分野を深く耕し、より大きく、より強く、より精緻にしていくというのは、多くの日本企業が信奉している方針なのである」と伝えた。

 記事は、これまでしばしば「神話」化されてきた日本の製造業界において近年、偽装が発覚する事例が少なからず起きており、日本の製造業を過信してはいけないとする一方で、一部の日本企業が今なお非常に高い技術を掌握し続け、世界をリードし続けていることも「疑いのない事実だ」と伝えた。そして、これからの企業間競争は必ずや「重要技術の競争」になり、技術革新を実現した企業が長足の発展軌道に乗り、技術に力を入れない企業は「明日にでも倒れる」ようになるかもしれないと結んでいる。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)