中国のポータルサイト・百度に9日、かつて「歴史問題は置いておき、日本の国連安全保障理事会常任理事国入りを支持すべき」との論理を展開した中国人学者がいるとする記事を掲載した。

 記事は、日本という国に対して中国人の多くがネガティブな印象を持っているとし、その原因は日本がかつて中国を傷つけたことが関係していると伝えた。

 その上で、中国の著名な国際関係専門家である中国人民大学国際関係学院の時殷弘氏がかつて「日本に対しわれわれは過去の問題に対する追及をこれ以上止め、彼らが国連安保理常任理事国に入ることを支持すべきだ」と主張したことを紹介した。

 そして、国際社会で非常に重要な意味を持つ国連安保理常任理事国のポジションは、敗戦国から経済大国へと復活した日本やドイツが加入を望んできたものの、米国、英国、中国、ロシア、フランスの5カ国から承認を得ることができていないと説明した上で、時氏が2003年に日中関係の新たなあり方について論じた文章の中で「時を見て日本の常任理事国入りを積極的に支持する」と述べたことを伝えている。

 また、文章では日本の軍備拡張についても言及し「内心では適度な警戒を抱く一方、外向きには十分に寛大な政策をとる」ことが日中接近を実現するポイントの一つになると論じられていることも指摘した。

 記事は、当時の時氏の言論について「日本からは評価されたが、わが国の大部分の人は反対し、時氏に対する反感を覚えた」と伝えるとともに、「時氏は親日的な言論に加え、親米的な言論も数多く残しているのだ」と評している。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)