新型コロナウイルスの感染拡大で、2021年の正月は帰省を控えた人も多かったことだろう。春節(旧正月)を祝う中国も同様で、政府が帰省の自粛を呼びかけたため例年のような「民族大移動」は見られなかったが、毎年この時期は大変な混雑になっていた。中国メディアの捜狐は8日、日本の帰省ラッシュについて紹介する記事を掲載した。中国とは違う点があるという。

 記事はまず、日本の帰省ラッシュの時期は、中国のような旧正月ではなく1月1日の正月前に発生すると紹介。日本は東京、大阪、名古屋の三大都市圏に人口が集中しているため、この時期は多くの人が帰省し混雑すると伝えた。また、主な帰省手段は自家用車、鉄道、飛行機だが、自家用車で帰省する人も多いと指摘している。

 では、日本では帰省ラッシュにどのように対応しているのだろうか。記事は、高速道路ではETCの普及によって渋滞発生を防ぐようにしているほか、道路交通情報を頻繁に更新して情報提供することで渋滞を回避できるようにしていると伝えた。この点、中国は春節などの長期休暇になると高速道路を無料開放するため、より渋滞が発生しやすくなると言えるだろう。

 また、鉄道の場合、多くの人が新幹線を利用するが、1カ月前から指定席を予約できると紹介。これは中国も同様のシステムだ。しかし中国と違って実名制ではないので、より簡単かつスムーズに予約ができると指摘した。また、自由席の場合は座席に座れない人も多く出るが、トイレの前を陣取ったり指定席に勝手に座ったりするような人はいないと紹介。「人に迷惑をかけないという日本の精神には敬服する」と称賛した。

 このほか、記事では指摘していないが、新幹線には保安検査がないこともスムーズな乗車に寄与していると言えるだろう。中国では駅に入るのに荷物検査とチケットのチェックがあるので、駅の外にまで長い行列ができてしまうものだ。世界一の人口を抱える中国では帰省ラッシュが激しくなるのはやむを得ないとはいえ、日本の方式から学べる点もあるに違いない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)