悠久の歴史と重厚な文化を持つ中国だが、文化輸出という面では日本や韓国に劣るようだ。中国メディアの騰訊はこのほど、外国人はなぜ「日本や韓国の文化ばかりを好む」のかと問いかけ、その理由について分析する記事を掲載した。

 記事はまず、韓国の文化輸出力について、「韓流ドラマや韓国映画などは世界中で人気であり、アイドルグループの影響力も非常に大きい」と紹介。そして日本は何といっても「アニメ」の影響力が大きく、映画界でも黒澤明氏のような巨匠がいて、ハリウッド映画ですら参考にするほどだと伝えた。

 この点、中国は「文化輸出」という観点が欠けており、映画、ドラマ、アニメ、ゲーム、小説のどれをとっても「輸出」できていないと指摘。中国の伝統的な衣装である「漢服」を見ても外国人はそれを中国の物とは思わず、「韓国」だと勘違いするほどだという。

 なぜこのような現象が起きてしまうのだろうか。記事は、「日本や韓国が中国文化をまるで自分の物であるかのように輸出している」ことに原因があると分析。韓国のアイドルグループは「東洋風」の服を着て歌って踊るが、もとはと言えば中国の民族衣装であり、「盗用している」と主張している。日本も同様で、例えば世界中で人気のアニメ「ドラゴンボール」は、西遊記と中国カンフーをモチーフにしており、主人公の名前は西遊記と全く同じだが、「外国人はドラゴンボールと中国を結びつけられない」と残念がった。

 しかし記事は、日本や韓国を非難しつつも「根本的な問題は、中国のエンターテイメント業界は文化輸出という面で韓国のような宣伝力がないこと」に原因があると分析。中国のアイドルは国内では多くのファンを集めてはいるものの、日韓の模倣ばかりなので海外展開できていないと論じた。海外で中国文化を認知してもらうためには、宣伝力の強化を行う必要がありそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)