中国では各国の「国力」について興味や関心を持つ人が多いようで、ネット上では国力の程度について議論する声が多く聞かれる。科学技術力、経済力、軍事力を中心に、中国国内の調査機関などによる先進国同士を比較したランキングは、多くの中国人の興味を集めているようで、日本の国力にも興味津々の人は多い。中国メディアの捜狐はこのほど、「日本の総合的な国力」に関する記事を掲載した。

 記事はまず、多くの中国人の目に「日本は落ちぶれた国」として映っていると紹介。国内総生産(GDP)の数値を見て、日本のピークは過ぎたと思いがちだが、それは「中国に都合の良いところしか見ていないからだ」と指摘している。日本にはとんでもない潜在力があるので気を緩めてはいけないと注意を促した。

 では、日本にはどのような「潜在力」があるのだろうか。記事は科学技術、経済、軍事という3つの分野から分析している。まず「科学技術」に関しては、経済成長率が低下してからもイノベーション力はますます強くなっていると主張し、クラリベイト アナリティクスが世界で最も革新的な企業100社を選出する「グローバル・イノベーター」では、日本から多くの企業が選ばれていることを指摘した。

 日本の国力を図る2つ目として記事は、「経済面」を紹介。日本のGDPはほぼ横ばいだと言っても、欧州の先進国よりずっと経済規模が大きく、この20年間に事業転換を「ひっそりと」終わらせていたとその恐ろしさを伝えている。3つ目は「軍事面」。自衛隊の規模に制限があるにもかかわらず軍備は強く、科学技術とイノベーションの強さも相まって自主開発能力が相当高いと指摘、中国には脅威の存在だとした。

 日本には、中国人が見落としがちな「潜在力」があり、中国にとっては侮れない隣国になっているようだ。もっとも、少子高齢化や国土、資源、国際的な影響力など各方面を総合的に考えると、日本は「世界強国ではない」とも付け加えているが、総合国力で世界一を目指す中国にとって、日本は意識せざるを得ない国なのだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)