中国のポータルサイト・百度に8日、地震などの災害が頻発する日本において、広い公園の設置が防災・減災の重要な手段の一つになっており、中国が防災の取り組みを進める上でも参考になるとする記事が掲載された。

 記事は、火山の噴火や地震など、日本という島国は自然災害による危害が非常に大きく、大きな災害が起き、尊い命が犠牲になる中で、その都度数多くの有益な経験を蓄積してきたと紹介。その一つが、都市に防災公園を設置することであるとした。

 そして、日本では、地震、火災、津波、洪水といった災害が発生した際、あるいはその発生に備え、防災、非難、救援、再建といった機能を持つ公園や緑地などのインフラを整備するという、防災公園の設置に関する指針が存在すると説明。その背景には、1923年の関東大震災で発生した大規模な火災被害の教訓があるとし、95年の阪神淡路大震災では公園や緑地が大きな役割を果たし、火災による犠牲者が全体の10%にとどまったと伝えている。

 さらに、今年10周年を迎える東日本大震災でも公園や緑地は津波の衝撃を和らげる、漂流物を遮る、水流を分散させるといった防御機能を発揮したほか、市民に避難ルートや避難場所、再建に向けた活動拠点を提供するという点でも大いに役立ったと紹介した。

 その上で、防災公園は平常時、災害発生時の各段階においてそれぞれ異なる役目を担っており、平常時の予防段階では防災・減災教育や訓練活動を行う場所として活用され、災害初期段階では緊急避難場所となり、緊急救助段階では救援拠点や罹災者の避難所が設置され、そして再建段階では復興作業の拠点として利用されるのだと説明した。

 記事は最後に、中国でも2003年に北京市の元大都城垣遺跡公園が初めての防災公園となり、以後各地で防災・減災の役割も持つ公園の設置が進んでいると紹介。その中で、日本の防災公園づくりの実践経験やこれまで得てきた成果が「われわれにとって参考になる」と評した。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)