旧満州地区の中国東北部には、今でも日本統治時代の建築物が一部残っているが、中には時の経過とともに日本人が建てたものなのかどうか分からなくなってしまったものもあるようだ。中国の動画サイト西瓜視頻はこのほど、遼寧省撫順市に残されている古い建築物について紹介する動画を配信した。

 動画では、撫順市内にある「労働公園」に4棟の古い家が残っていると紹介。地元の人の話によると、これらの家は日本統治時代に将校が住むために建てられたという。実際、炭鉱のあった撫順には当時多くの日本人が移住して来て、たくさんの日本式住居が建設されたそうだ。その多くは後に取り壊されたが、一部は現存していると伝えた。動画を見ると、この労働公園内の4棟は比較的保存状態が良いのが見て取れる。

 動画によると、これらの住宅は後に重機工場の工場長などの幹部が住居として使用したという。建物には倉庫を含む各部屋に窓があって、キッチンには排煙口もあり、浴室にも換気口があって、「非常に合理的な造り」だと紹介。「当時、かなりの高級住宅だったことが分かる」という。

 しかし、この4棟は「日本統治時代に建設されたものではない」という意見もあるそうだ。実際に親族がこの家に住んでいたことがあるという人によると、この4棟が建てられたのは中国と旧ソ連の関係が非常に良かった1955年ごろで、重機工場建設を援助するために旧ソ連が建設したという。

 この動画を見たネットユーザーからは「私は小さいころに日本式の家に住んでいた。ソ連説の方が正しいよ」など、日本ではなくソ連が建てた家だとの意見が大半を占める一方、「日本の住宅は100年は持つと言われる。これだけ古い家が現存しているという時点で、日本の家の可能性がある」という声もあった。また、歴史ある建築物であるため保存を願う声も多かった。古いものは何でも壊してしまう傾向の強い中国だが、日本と旧ソ連のどちらが建てた家だとしても、このような歴史的な建築物はぜひとも保存してもらいたいものだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)