中国メディア・澎湃新聞は7日、観光客の減少によりエサが不足して飢えているとの情報が流れ、中国のネット上でも心配する声が出ていた奈良公園のシカについて「飢えているというのはフェイクニュースだった」と報じた。

 記事は、多くのシカが放し飼いされていることで有名な奈良市東部の奈良公園は、新型コロナウイルスの感染が拡大する以前は毎年日本国内のみならず中国をはじめとする多くの国、地域から観光客が訪れていたとした上で、新型コロナの感染拡大により観光客の足は途絶え、昨年9月ごろからは観光客から鹿せんべいがもらえなくなったことで、シカたちが飢えているといったニュースが伝えられるようになったと伝えた。

 そして、シカはもともと草や枯れ葉を主食としており、米ぬかや小麦粉を原料とした鹿せんべいを食べなかったとしても飢餓状態になることはないと指摘。現地にやってきてパンなどの食べ物を与える市民が大幅に増えたほか、「シカがかわいそうなので餌付けして欲しい」といった要求が頻繁に寄せられるなど、「フェイクニュース」の影響を受けているとの認識を示した奈良県や関連団体が、同公園内や周辺地域の16か所に「シカにエサを与えないように」との警告管板を設置するとともに、観光客にビラを配るといった取り組みをすでに始めていると紹介した。

 コロナが収束し、再び海外からの日本入国が認められるようになれば、奈良公園には再び多くの中国人観光客がやってくることだろう。愛くるしいシカとまた触れ合える日が早くやってくることを願っている中国の人もきっと多いはずだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)