中国メディア・新華網は6日、「中国のユースクラブは、日本のサッカーから何を学んだのか」とし、かつて元日本代表監督の岡田武史氏が指揮を執り、日本式の選手育成スタイルを取り入れた浙江能源緑城の取り組みについて紹介する記事を掲載した。

 記事は、かつての杭州緑城、現在の浙江能源緑城がここ数年国内のトップリーグに顔を出せない一方で、日中融合のユース育成スタイルを貫いていることが広く内外から知られていると紹介。2004年に設置され、当初国内随一の充実した設備を整えていた杭州市のトレーニング拠点は15年余りが経過して聊か古びた様子を見せつつある一方、「非常に先見のあるユース育成投資により、現在10クラスものユースチームが結成されており、活気に満ちている」と伝えた。

 そして、岡田氏が2011年に杭州緑城トップチームの監督に就任すると、岡田氏の指導の下で「各年齢段階において学ぶべき技術、知識、理念を学んでいく、一貫した指導体制」というユース育成方針が固められて、現在も運用されていることを紹介した。

 その上で、ユースチームのコーチを務める日本人の土橋功氏が「日本のサッカー育成は、ピッチ上でのチームプレーを重んじるだけでなく、ピッチ外での細かい部分も非常に大切にする。サッカーはピッチ上の状況に基づき判断、選択し、行動することが求められる。これは日常生活も同じことであり、小さな年齢の頃から良い生活習慣を身に着けた選手はプレーだけでなく、社会においてもみんなからリスペクトされる存在になる」とその理念を語ったことを伝えた。

 記事は、同クラブのトレーニング拠点の観客席には「初心を持ち続け、最も遠い道を行く」という言葉が掲げられており、土橋氏が「一歩一歩の積み重ねが大切。だから、一番気にかけているのは1つや2つの試合の勝ち負けや今の成績ではない」と語ったとしている。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)