新型コロナの感染拡大を受けて、リスク軽減のためキャッシュレスが見直されている。しかし、セキュリティー面の不安もあるため、やはり日本では「現金支払い」を好む人は多い。中国メディアの快資訊はこのほど、「日本は先進国なのに支払い方法は時代遅れだ」と伝える記事を掲載した。

 もともとモバイル決済が広まっていた中国だが、2020年のコロナ禍でより普及したようだ。チャイナ・ユニオンペイの調査によると、新型コロナの感染が拡大してから、生鮮食品の電子商取引(EC)やライブ配信型のネット通販、それに医療費の支払いでもモバイル決済が増えたという。中国人の98%が「最も頻繫に使う決済方法はモバイル決済」と答えたという。

 では、なぜ「日本はモバイル決済という点で中国よりも遅れている」のだろうか。1つの理由として記事は、「日本では紙幣に対する信頼性が高い」ことを挙げた。高い技術を使用しているため「偽造が極めて難しく」、偽札がないからだと指摘している。中国では偽札が多いこともモバイル決済が普及した一因、と言われているのとは大きな違いだ。

 別の理由として「モバイル決済の種類が多すぎること」を挙げた。系列ごとにシステムが異なるので、ある店では使えても別の店では使えないということがたびたび発生する。これが不便なので現金を使う人も多いのだろうとしている。このほか「店側が手数料を負担すること」や、個人情報など「セキュリティー面の不安」もあると伝えた。

 記事は、「日本は先進国なのに」と不思議そうだが、モバイル決済はもともと先進国よりアフリカや中国など発展途上国の方が早く普及してきた。この背景には、金融インフラの遅れや携帯電話の急速な普及があったようだ。もっとも、モバイル決済にも利点はある。中国のようにモバイル決済ばかりに頼るのではなく、モバイル決済と現金を上手に使い分けるのが理想ではないだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)