中国メディア・澎湃新聞は5日、日本人が「福建」と聞けば真っ先にウーロン茶を想起するほど福建産ウーロン茶が日本人に定着している状況とその理由について紹介する記事を掲載した。

 記事は、日本のコンビニエンスストアなどで売られているウーロン茶飲料のラベルには「福建省」の文字が書かれていると紹介。「厳格で慎重で職人気質を持つ日本人が憚りなく『特級茶葉』と包装に記載している点から、日本人の福建ウーロン茶に対する高い評価がうかがえる」と伝えた。

 また、伊藤園、サントリー、サンガリアなどあらゆるメーカーのウーロン茶飲料がいずれも福建省産の茶葉を用いているとし「日本人は福建ウーロン茶を深く愛しているのだ」としている。

 その上で、日本でこれほどまでに「ウーロン茶と言えば福建省」というイメージが定着した背景には、サントリーの宣伝戦略があったと指摘。同社は1980年代にウーロン茶飲料の発売を開始して以降「中国産」、「福建省産」のブランド化を推進、宣伝文句に中国のテイストをふんだんに盛り込んだほか、何度も中国に赴き、中国の素人やスターを起用したCMを撮影してきたとし、一連の広告を通じて「ウーロン茶と言えば福建」という印象を日本国民に与え続けてきたのだと解説した。

 記事は、福建省は実際に中国国内で生産されるウーロン茶葉の8割を生産しており、最大のウーロン茶葉輸出省でもあると紹介。中国税関のデータとして、2019年における中国全体のウーロン茶葉輸出量が1.8万トンだったのに対し、福建産が1.3万トンを占めたことに触れるとともに、日本が最大級の輸出相手の一つであり、1976年の3トンから始まった福建省からの対日ウーロン茶輸出が、独特の風味により日本人消費者の心をつかんだことで、年々輸出量を伸ばしていったのだと伝えている。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)