中国では「高速鉄道は世界有数の競争力を持つのに対し、自動車産業は世界で全く太刀打ちできない」と考える人は少なくない。しかし中国メディアの百家号は2日、中国車が将来的に「世界を制覇するかも知れない」とドイツメディアが報じたと紹介する記事を掲載した。

 中国は極めて短期間で世界屈指の高速鉄道大国となったが、ドイツでは「20年後、中国は世界の自動車製造大国となっているかもしれない」という見方があるという。現在、自動車産業では「電動化」が大きなテーマとなっているが、ドイツでは現在の自動車大国であるドイツと日本は電動化に乗り遅れてしまい、「80年前にはトラクターすら生産できなかった中国に敗れ去ってしまうのではないか」と懸念する声があることを紹介した。

 続けて、世界最大の自動車市場を持つ中国は世界の自動車産業そのものに大きな影響力を持つ存在となっているうえ、2008年ごろからEVの発展に取り組んできたことで、現在の中国は世界のEV産業をリードする立場になっていると指摘。日本と米国を超える市場を国内に持つ中国は、すでにEVが必要とする原材料生産の大部分をコントロールできており、またEVの電池ユニットの生産能力も全世界の総和をはるかに超える規模となっていると論じた。

 記事は、世界の自動車メーカーはこれまでガソリンエンジンの開発に注力してきたが、中国はその間にEVの発展に舵を切っていたことを強調、ドイツメディアは「この技術的な分岐においてすでに勝負は決まってしまったように見える」と報じたことを紹介。

 そして、世界の自動車製造の歴史において、かつて自動車の生産で名を馳せた米デトロイトが日本とドイツとの競争に敗れて荒廃したように、日本とドイツの自動車も中国のEVに敗れる日が来るのではないかと主張。ドイツでは「20年後に中国が世界の自動車産業をリードしていたとしても、それは決して誇張した話ではない」との見方があることを伝えた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)