日本が韓国に対して半導体材料の輸出管理強化を行ってから約1年半が経過した。中国メディアの騰訊はこのほど、韓国の半導体産業の現状について紹介する記事を掲載した。

 輸出管理強化を受けて、韓国政府は日本との関係改善を模索する一方、企業も国産化を進めたようだ。では、成果は出たのだろうか。記事は、産業通商資源部によると2020年に輸入した半導体材料・部品分野の輸入額は1678億ドル(約17兆6560億円)だったが、このうち日本からの輸入が16.0%を占め、2019年の15.8%よりやや上昇したと紹介している。

 輸出管理が強化された半導体材料3大品目のうち、フッ化ポリイミドとレジスト(感光材)は、2020年には日本からの輸入がかなり増加しており、それぞれ前年比12.4%増と同22.3%増だったと紹介。日本依存からの脱却どころか、より依存を強める結果になったようだ。しかし「フッ化水素だけはかなり減少した」と伝えた。

 それで記事は、「これはつまり、韓国はまだまだ日本から購入せざるを得ないことを意味している」と説明。「韓国はいまだに日本の半導体材料や部品に強く依存していることを明らかにした」と指摘した。特に半導体材料については高い技術が求められるので、韓国の国産化の努力は現時点ではあまり成果をあげていないようだ。

 とはいえ、「韓国はフッ化水素については国産化に成功し、輸入額を減らした」とし、韓国政府は引き続き予算を拡大して半導体設備、材料と部品の開発に充てるようだと紹介。完全国産化までの道のりは遠そうだが、「国産化しようとする決意は十分に中国が見習うに値する」と結んでいる。「中国製造2025」を掲げる中国も、半導体の自給自足を急いでおり、韓国の例は対岸の火事ではないようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)