急速に5G化を進めている中国では、2020年に5G基地局を全国の60万カ所に新設したという。2021年にはさらに60万カ所も新設する計画があるそうだ。中国は改革開放以降、急速に工業化を進めてきたが、中国メディアの騰訊はこのほど「日本と中国にはまだ格差がある」とする記事を掲載した。

 近年は中国が急激に技術力をと高めており、日本よりも進んだ分野も増えていると言われるが、中国の工業化は一体どれほどの水準なのだろうか。記事は、2020年9月に上海で開催された中国国際工業博覧会(工博会)は、中国の強さをアピールするとともに、日本など先進国との「格差」も浮き彫りにしたと伝えている。中国はスマート化にしても「間違いを減らす」レベルにとどまっていると手厳しく指摘した。

 記事は、中国が遅れている理由について「基幹技術を自主開発してこなかったため」と分析。先進国に追いつこうと、豊富な資金で海外から技術者を引き抜き、技術移転を続けることで、わずか20年から30年の間に「大股で発展してきた」ものの、技術はすべて他人のものだと自省。同じことをしたのが旧ソ連で、今のロシアを見ると同じ轍を踏むわけにはいかないと警鐘を鳴らしている。

 日本はこの点、中国が惜しんだ「時間」をかけてゆっくり発展してきたと言えるだろう。記事は、日本は100年かけて、まずは機械化、そして自動化、最後にスマート化と段階的に発展してきたと称賛。後発の中国はこの3つを同時進行してきたため、「蓄積」に圧倒的な違いがあると指摘している。

 では、「時間を惜しんで大股で発展してきた」中国はこれからどうしたら良いのだろう。記事は、「現在の中国はまるで20点の成績の生徒が80点を取ったような状況」と指摘。十分成果は出ているが、ここからさらに点数を上げるのは至難の業で、速度を緩めて着実に発展するのが不可欠との見方を示している。確かに中国の発展には目を見張るものがあったが、焦りすぎた感は否めない。「100年かけて段階的に成長してきた」日本と根本的に違うのは当然と言えそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)