日本の自動車産業は世界トップレベルの競争力を持つが、日本は二輪車の分野でも圧倒的な強さを持っている。中国メディアの騰訊はこのほど「ベトナムで見かけるバイクは日本メーカーばかり」と紹介する記事を掲載した。

 ベトナムの人びとにとって主な交通手段はバイクで、ほとんどの家庭にバイクがあるという。ベトナムバイクメーカー協会(VAMM)によると、加盟企業5社であるホンダ、ヤマハ、スズキ、ピアジオ(イタリア)、三陽工業(台湾)の2019年のバイク販売台数は約325万台に上った。このうち約8割をホンダが占めていたそうだ。

 これだけ大きな市場に、なぜ中国メーカーは進出しないのだろうか。記事は「進出していたのだが、追い出されたのだ」と伝えている。その理由は「品質が悪かったため」だ。中国のバイクメーカーは、品質もアフターサービスも無視して「安さだけで売ろうとした」ので、価格に低下にともなって品質がどんどん悪くなり、ベトナム人に「中国製は質が悪い」との烙印を押されてしまったと分析した。

 それとは逆に、日本メーカーの質の良さは広く知られるようになり、価格は高くても「品質は中国よりも少し良い」のでベトナム人は日本製を選ぶようになったと伝えている。しかし、「少し良い」程度でここまでシェアを奪えるはずがなく、明らかに負け惜しみの発言と言えるだろう。

 日本のバイクの質の高さは、中国国内でも良く知られている。バイクに限らず、価格で競争しようとするのは中国企業の良くない傾向だが、人件費の上昇などで価格競争力を失いつつある中国製品は今後、「質で消費者を満足させる」ための努力が必要になるだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)