中国のポータルサイト・百度に4日、北京大学に在籍する台湾人学生による「日本は本当にそんなに台湾人に好かれているのか」とする文章が掲載された。

 文章は、台湾では日本のドラマやアニメを好んだり、日本のメーカー製品を愛用したり、しばしば日本を訪れたり、あるいは日本語を勉強したりといった人が多くみられるとする一方で「では台湾人は本当にそこまで日本のことが好きなのか」と疑問を提起した。

 そして、日本と台湾の関係史に触れた上で「日本人がわれわれに与えた影響は、二言三言では到底形容できない」とし、日本による統治時代を経て台湾の医療や衛生を取り巻く環境は大いに向上し、現在の健康保険制度や医療の質も世界の多くの国に負けないレベルを保っているとの考えを示したほか、碁盤の目のような都市計画、良好な上下水道、進んだ農業技術など、日本の統治時代に発展の基礎が築かれた分野が少なくないと論じている。

 さらに、台湾人の時間に対する概念、交通輸送システムの基盤も日本の統治時代に築かれたものであるとする一方で、「日本人が台湾人に与えてきた傷も、見て見ぬふりをしてはいけない」と指摘。慰安婦の問題や貴重な資源の多くが日本に持ち去られたこと、台湾人に対する搾取、不平等な待遇、少数民族に対する攻撃など、日本人が向き合い、処理しなければならない問題があると伝えた。

 文章はその上で、「われわれは日本人が素晴らしいということを過剰に宣伝してはならないと同時に、日本人が悪いということをいつまでも心に刻み続ける必要はない」との考えを表明。恨みからはより良い未来は生まれないと同時に、必要以上に外国を賛美すれば自らに対する誇りを失ってしまうとし、日本に対しては良い点も悪い点も客観的に捉える必要性があると主張している。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)