中国のポータルサイト・百度に3日、「同じアジアの国である日本は、どうして貧富の差で世界から羨ましがられるのか」と題し、日本で貧富の差が他国に比べて小さい理由について考察する記事が掲載された。

 記事はまず、日本が非常に教育を重視している国であり、大都会であっても農村地域、さらには小さな離島であっても、公立小中学校の教育インフラに大きな差がなく、どこにいても同じような教育を受けられる体制が整っていると紹介。公立の小中学校では授業料が無料であり、貧富の差がない公平な教育を実現していると伝えた。

 次に、医療制度も貧富の格差拡大を抑制する効果が見られると指摘。健康保険は収入水準に基づき保険料が定められ、低所得者は高所得者より保険料が安くなる一方、病院で診療を受けた場合には高齢者を除き加入者全員が診療費の30%を自己負担すればよいことになっているとした。また、大病を患い医療費が高額になった場合に一定額を超えた分の負担が免除される高額医療制度の存在も大きいと紹介している。

 さらに、中国では農村地域で深刻な貧困が続いてきたのに対し、日本では農業が特に重視され、農業従事者に対する手厚い補助制度があるため、農村が貧困化して都市のみが富裕化する状況が発生しないと指摘。また、日本の農作物は価格が高めであることで、農家も積極的に生産に取り組んでいると伝えた。

 このほか、日本政府は低所得者に対する大きな福利厚生制度を用意しており、生活保護制度のほかにも高齢者、子ども、寡婦、障がい者といった社会弱者に対する各種補助や支援の制度を設けているために、極端な貧富の格差が生じないとした。

 記事は最後に「くれぐれも日本を見くびってはならない。日本に対していろいろな思いはあるが、他人の優れた点を認められない人は、結局他人から置いて行かれることになるのだ」と評している。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)