中国のポータルサイト・百度に3日、世界のために銀座の一等地で10年祈り続け、中国人観光客からも知られていた日本の僧侶が、新型コロナウイルスによってこの世を去ったとする記事を掲載した。

 記事は、「アジアで最も地価が高い場所」と言われ、きれいに着飾った人びとが行き交う銀座の中でも特に賑やかな銀座四丁目の交差点にはいつも1人の僧侶が立っていたと紹介。ただそこに直立し、世界の幸福と平和を祈り、人びとの健康、人類平等を願い続けてきた僧侶の望月崇英さんは、日常的に銀座を訪れる人にはおなじみの存在だったとした。

 そして、望月さんが東日本大震災の惨状を目の当たりにしたことで、当初1000日間銀座の一等地に立ち続けて静かに祈りを捧げる計画を立てていたものが、1000日を大きく超えておよそ10年もの時間継続されてきたと説明。周囲の人びとはその存在にすっかり慣れ、「いるのが当たり前」になっていたと紹介している。

 その上で、望月さんが昨年12月26日を最後に銀座に姿を見せなくなり、その後「新型コロナウイルスに感染した」との連絡があったと紹介。特に基礎疾患もなかったとのことで、「またきっと元気になって戻ってくる」と多くの人が思っていた中、先月18日に望月さんが亡くなったとの知らせが入ったと伝えた。

 記事は、望月さんが毎日立っていた銀座四丁目の交差点には、望月さんの死去を知った市民が続々と花束やメッセージを残していると紹介。「銀座の交差点は相変わらず多くの人が行き交っているが、そこで足を止めて世界に祈りを捧げていた人は、もう帰ってこない」と結んでいる。

 望月さんの訃報に対し、中国のネットユーザーからは「尊敬する。どうぞ安らかに」「涙があふれてきた」「宗教云々は好きになれないが、何らかの信仰を持っている人は尊敬する」など哀悼のコメントが寄せられている。また、以前日本を訪れた際に望月さんを見たとしてショックを受けるユーザーも複数見られた。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)