中国のポータルサイト・百度に2日、新型コロナウイルスの感染拡大が続く中で日本に暮らす中国人の行動や心境に変化が生じているとする記事が掲載された。

 記事は、外国に留学したり、外国で働いたりすることでその人の生活習慣や性格が大きく変わることがあるとした上で、すでに1年が経過した新型コロナウイルス感染拡大により、在日中国人にも大きな変化が出ているとした。

 そして、新型コロナの影響により日本国内の飲食店の多くが閉店を余儀なくされており、それまで外食の機会が多かった在日中国人たちが自宅で手料理を作るようになったと紹介。最初は慣れない手つきだったにもかかわらず、毎日料理をすることで腕前が飛躍的に上達したと語る人がいる一方で、「近所にあった故郷の味を再現してくれる中国料理店がコロナのせいで閉店してしまい、自分で作るようになった。自炊もそんなに難しくはないが、あの店がなくなってしまったことがとても寂しい」と明かす人もいたと伝えている。

 また、外出自粛やリモートワーク推進によって他人と会う機会が減り、強い孤独感に苛まれ、焦りや鬱状態に陥る人もいると説明。その一方で、長い時間の適応を経て孤独を楽しむという境地に達した在日中国人もいるようだとした。

 さらに、長期間故郷に戻れず、今後もいつ戻れるかわからない状況の中で、家族に対する思いを強くしている人もいるとし、「前は長い休みに入れば帰国して両親に会えたし、両親を日本に呼ぶこともできた。しかし今はそれができなくなり、家族がとても恋しくなった。家族が近くにいるということが、どれだけ幸せなことなのかを、今になってようやくわかった気がする」という在日中国人の話を紹介している。

 新型コロナウイルスの感染拡大後も日常生活が従来と全く変わらないという人は、おそらくいないだろう。日本人外国人を問わず、今日本にいるほとんどの市民が、生活や心理の変化に適応すべくもがいている状況が続いていると言えそうだ。「近いうちに感染拡大が収まる」という希望を抱きつつ、耐え忍ぶ状況は一体いつまで続くのだろうか。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)