欧米人や中国人は「見知らぬ人とも気軽に会話する」傾向にあるが、日本人にはこのような習慣はほとんどないと言えるだろう。それゆえ中国人からすれば「日本人は他人との間に一定の距離を保っている」ように見えるようだが、その一方で「日本人は見知らぬ者同士でも互いを信用し合っている」ようにも見えるという。

 中国メディアの捜狐はこのほど、日本は「信用」を重視する社会であり、この「信用」という目に見えない要素は見知らぬ者同士の間にも存在し、日本社会の安定に寄与していると論じる記事を掲載した。

 記事は、日本を訪れる外国人旅行客が近年増加していたのは、日本社会に秩序があって治安が良く、安心して旅ができる国だからだとし、こうした安定をもたらしている要素の1つが「日本人が大切にしている信用」であると主張した。

 そして、日本では「一般家屋の窓に金属製の格子が設置されておらず、田舎には野菜の無人販売所があり、宿泊施設では保証金の徴収がなく、チェックアウトの際にも備品の確認などが行われないのは、日本人が他人をそれだけ信用しているから」だと強調。他人を信用できる社会ならば、「金属製の格子を設置する必要もなく、野菜を販売するのに販売員を置く必要がなく、チェックアウトの際にもわざわざ部屋の確認をする必要がなくなる」ため、社会はよりシンプルになるのだと論じた。

 続けて、見知らぬ者同士でも互いを信用できるのであれば、社会に秩序が生まれ、効率が高まるのは容易に想像できると指摘する一方、中国人は身内や仲間と認めた人間は信用するが、それ以外の人間をほとんど信用しないため、社会の効率は低下し、社会的コストも増加してしまうのだと指摘。中国では近年、個人の信用を点数化する「信用スコア」の導入と普及が進んでいるが、もともと信用が大切にされている日本には「信用スコアのようなシステムは発展する土壌が存在しない」と主張した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)