J-POPは中国でも一定の需要があるようだ。2020年12月には、エイベックスが中国の配信プラットフォーム・ビリビリの運営会社と契約を締結しており、約3300曲のミュージック・ビデオの配信が始まったという。

 これまで日本の音楽は中国人に大きな影響を与えてきたが、そのうちの立役者の1人は間違いなく「中島みゆき」だろう。中国の動画サイト・西瓜視頻は5日、中島みゆきさんが中華圏に与えた影響力を伝え、その偉業をたたえる動画を配信した。

 動画はまず、中華圏ではこれまで無数の人々が中島みゆきさんの曲を聞いて育ったと紹介。中島みゆきさんの曲を中国語でカバーした曲や楽曲提供の事例が極めて多く、香港と台湾では「歌手の半分が中島みゆきに養われてきたと言っても過言じゃないかもしれない」とその影響力のほどを伝えている。動画ではこの中から5曲を厳選して紹介している。

 投稿者のイチオシは「ひとり上手」だという。台湾出身のテレサ・テンさんによる中国語のカバー曲が大人気になったと伝えた。2曲目はフェイ・ウォンさんが広東語でカバーした「ルージュ」。この曲でフェイ・ウォンさんは香港の音楽賞を総なめにしている。残りの3曲は「銀の龍の背に乗って」、「幸せ」、「竹の歌」で、いずれも中華圏で大ヒットした。

 この動画に対する反響は大きく、中島みゆきさんへの愛を熱く語るコメントが多く寄せられた。「中島みゆきに匹敵する作曲能力のある人は、世の中にいないのではないか」、「日本語は聞き取れないが、歌声を聞くだけで全身に鳥肌が立つ」など、いずれも手放しで絶賛するものばかりだった。

 また、日本の音楽界全体を称賛するコメントも目立った。歌詞について「日本の曲は前向きな内容が多いが、中国語のカバー曲になると恋愛ものに変わってしまう」と残念がる人や、「日本の音楽界にはほかにも神のような人が多い」と玉置浩二さんや谷村新司さんなどの名前を挙げる人もいて、やはり中国語のカバー曲は多くリリースされているようである。近年ではカバーされる日本の曲は少なくなっているようだが、中島みゆきさんの曲は国境も時代も超え、これからも中国人に感動を与えていくことだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)