日本は科学技術の進んだ先進国だが、買い物は「現金」で支払うという人は多い。遅れているという見方もあるが、それだけ日本では現金が便利で安全な支払い方法ということでもあるだろう。中国メディアの百家号は1月31日、日本の優れた紙幣偽造防止技術を紹介する記事を掲載した。

 記事は日本について「偽札がほとんど出回ったことがない国」と紹介。中国では偽札が出回りすぎて、モバイル決済がなかったころはババ抜き状態だったと言っても過言ではない。ATMから偽札が出た、もらった給料が偽札だったというのも珍しい話ではなく、店には紙幣識別機の設置が必須となっていた。中国で急速にモバイル決済が広まったのはこうした環境があったことも要因の1つだ。

 それにしても、なぜ「日本には偽札がない」のだろうか。記事は「匠の精神のおかげ」と称賛。現在使われている偽造防止技術のうち、3つを紹介している。まずは、みつまたなどを使用した「紙質」で、偽造されにくく、独特の色と感触により偽札が発見されやすい特徴がある。

 2つ目は特殊な「インク」、3つ目には「傾けると色が変化する」技術を紹介している。日本の紙幣は、傾けるとピンク色の光沢が見える「パールインキ」や、文字の色が変わる「光学的変化インキ」など、特殊なインキと技術を多数使用している。

 財務省は、2024年度上期を目途に各紙幣を刷新すると発表している。新紙幣には新たな偽造防止対策が取られるという。安心して現金を使える、という日本人にとって当たり前の日常は、「匠の精神」によって守られてきたとも言えるだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)